【むちがく】武智神社の正月明け

有栖の手記：大晦日からお正月の間、お嬢様は本土に戻らず、親友である依代様のご実家である武智神社でアルバイトをしておりました。その時櫻子様も人出が増える神社の警備を兼ねてアルバイトをしてらしたのですが、どうもお嬢様は『鬼』である彼女をいたく気に入ったらしく、三ヶ日も終わった一月四日の打ち上げではやたら絡んでおられました。お飲みになられていたものの中にはお神酒もありましたし…アルコール…入っていたのでしょうか…。いや、お嬢様は恐らく素面…ともあれ、仲裁に入られた依代様には大変申し訳なく思います…。ところで大場メイド長によって三ヶ日中巫女服で、この時は晴れ着姿に着付けられたのですが…これはお嬢様の差金なのか、果たして…■「神社で新年とくれば奉納大相撲！奉納大相撲ですわね！さあさあ櫻子さん、ここで大一番と参りましょう！」「は…？え…？え…と…？」「ちょ、ちょっと華織ちゃん？ウチはそういうのやってないんだけど…ていうかいつの間にマワシに…」「なら今年から年中行事にしましょうmy friendッ！」「そ、そう来るんだ…やっぱり…」「いや…あの、あ、は、ずかしい…」